ふたつの大

比叡平にある草むしり仲間のおばちゃんのお家に遊びに行きました。

四国の古布でタペストリーや飾りを作っているのがすごく素敵で、

お正月用に生けたというお花もすごくいい。

そのおばちゃんは一人暮らしだけど、60や70になって、

こんな気持ちに余裕のある生活できたらなと思う。

でも、おばちゃんはおばちゃんで壮絶な人生を過ごしてて今も幸せとは言い難い。

この日会った二人のおばちゃんは二人とも子供の一人と訳あって絶縁関係。

いい人なんだけどな。

一人のおばちゃんの娘さんは、精神を病んでいて、暴力を振るうので警察も何度も呼んで

娘が来ても家に入れないように鍵をかけなきゃいけないとか。

もう一人のおばちゃんの次男は、やくざの仲間に入ってしまって、

お金を取りに人がひっきりなしにくるので縁を切ったとか。

草をむしりながら聞く話はドラマチックすぎてどこまで本当の話かわからないけど、

二人とも自然が好きで、山に咲いてる花の話をしたり、採れる実の話をしたりしながら

お家から歩いて行けるという大文字山の山頂へ行きました。

大文字山の山頂に行って初めて知ったのですが、京都の送り火の大の字は二つあるんです！

全然知りませんでした。

山頂があまりに高いし、私がいつも通勤で見る大の字は、金閣寺の裏の低い山なので

どうしても今いる場所と繋がないって思っていたら

”なーに言ってんの！大の字は二つあんのよ！”って教えてもらいました。